港をブラつき、尾道を出発したのは11時過ぎ
現在の走行距離は135kmだから、まだ予定してる半分までしか来てないことに…。
しかもこの先には東広島への登りと、雨の予報が待ってる…。
尾道から三原へは、海岸線沿いのおだやかな道。
そうそう、ジャイアント使いと尾道へ向かって爆走してたとき、小雨がパラついたのね。
でも、ラーメンを食ってる間にやんでた。
しかも今日は軽い追い風だから走りやすいし。
あっという間に三原市へ入ったのは11時半。
ってか、何だよ、この標識wwwww
教育上、よくない図案ですかwwwww
2号線は山陽線と並行して走ってることが多いけど、この辺りも同様で。
別に鉄ちゃんじゃなくたって、普段見ることの無い車両って、ちょっと嬉しいよね?
え?うちだけ? 子供過ぎる?(笑)
海岸線を終えて、三原の市街地へ辿り着いたのは12時。
東広島への登りに備えて、一息付くことに。
●スプラッシュマウンテン東広島
三原から広島へのルートは二つ、近道だけど山越えとなる東広島ルートか、平坦だけどかなり遠回りとなる海岸線沿いの呉ルートか。
出発前からここはかなり悩んだけど、今日の走行距離を考えると遠回りは出来なかったのよ。
覚悟を決めて、東広島ルートへ(笑)。
おかしい・・・。
どんどん田舎になってるし、確かに軽く登ってる気もするけど、全然大したこと無い・・・。
こんな写真を撮る余裕があるほどに(笑)。
事前に調べたときは、強烈な山だったはずなのに・・・。
その瞬間は唐突にやってきた(笑)。
雨が落ち始めたよ・・・。
まだ少ないけど、これからだんだんと強くなってくるんだろうねぇ・・・。
2号線が県道59号線と分岐する地点で、本格的な登りがスタート。
あ、さっきの写真を撮った辺りだけどwwwww
先ずは小手調べのような峠が来た後、432号線との分岐点を過ぎると、やってきた東広島への登り。
そして強くなってくる雨。
道は進むに連れて、まるで自動車専用のバイパスの様相を呈してくるし・・・。
しかし・・・航空写真で見ると完全に山だよね・・・。
坂がつれぇ!
雨がつれぇ!
高速で駆け上がる車がこえぇ!
特にここ、完全に自動車専用道の状態で、とにかくチャリンコで走るのが恐い・・・。
しかも斜度がかなりキてる。
雨はどんどん降ってくる。
しかし…引き返すことも出来ない・・・。
さらにはトンネルまで出てくるし・・・。
マジで勘弁wwwww
あ、ちなみにさっきの地点、カーブのてっぺんが高度表示で言うところのこの辺りw
マジキチwwwww
トンネルを抜けるとほぼ最高標高地点で、少しだけ緩い下り坂。
雨の下りは怖いけど、ここだけは道幅が広くて複数車線で良かったと思ったよ・・・。
登り切ったのは14時頃、約1時間半は登りっぱなしだったよ・・・。
この時点で180km。
東広島の中心地は台地の上に切り広げられた街。
標高200m以上をキープしながら、2号線が西条バイパスになったのを機会に、486号線へと舵を切る。
しかし・・・完全に土砂降りとなったこの状態で、このまま進むわけにいかない・・・。
見掛けたコンビニの軒先を借りることに。
事前にバニアバッグにだけはレインカバーを掛けてたけど、ヤッケも着込むことに・・・。
見て・・・この土砂降りの街を・・・。
元々、うちは広島大学に行くつもりだった(笑)。
あぁ、進学って意味ねw
まだほとんどの学部が、東広島じゃなくて広島のキャンパスにあった頃の話。
面接と小論文だけで行くつもりだったから、おかげで受験勉強もせずに。
非常に手応えの悪かった試験後も、12月11日の不合格発表まで受験勉強を始めなかったうちはホントにバカだけどね~。
そんなことを思いながら、ずぶ濡れになりつつ進む東広島の街。
下半身も寒すぎるから、さらに見掛けたお店のガレージでレッグカバーを着けた上で、ダイソーのレインズボンを履く。
これが超便利wwwww
そういやダイソーの本社も東広島ですね。
再び2号線へと合流すると、広島に向けた本格的な下りの開始。
ほら、見てよ。
地図を見るだけでも「下り坂感」が伝わってくる道。
これが晴れてる時だったら、どれだけ快適だったか・・・。
下りはまさに阿鼻叫喚であった・・・。
滑るタイヤ、鳴くブレーキパッド、狭い道、無いと言っていい路肩、溢れるトラック、そして打ち付ける土砂降りの雨。
ず~っと下りだから一切ペダルは回してないのに、肉体的にも精神的にも猛烈な疲労・・・。
そんな道路状況だから歩道を走ることが多く、段差のショックを和らげるために立ちっぱなし・・・。
長い長い下り坂を40分かけて下り終えて、広島の市街地に辿り着いたのは16時。
下ってる間もずっと「この雨がやまなきゃ、先へは進めない」→「明日まで雨はやまない」→「今日は広島まで」という構図がぐるぐると回り続けてた。
少しでも雨がマシになれば、せめて廿日市までは進んでおきたいんだけどね。
●ヒロシマバンザイ
とにかく広島駅まで向かうことにし、何となく標識に従いながら2号線を進む。
んで、セブンイレブンを見掛けたから、地図を確認しようと思ったのね。
iPhoneもケータイもバニアバッグに仕舞ってレインカバーをかけてるから、トップチューブバックへ入れたまま忘れてた、びしょびしょの地図を(笑)。
コンビニにコルナゴちゃんを停めて降りたところ、地元のおばちゃんっぽい人が原付に乗ろうとしてたから、「広島駅まで、どう行けばいいですか」って聞いてみたのね。
「近道と普通の道、どっちがいい?」、まさかの2択にどうようしながらも、喜んで近道を選んだら、「この前の道をず~っとまっすぐ行って、ヤマダ電機だったかなぁ・・・とにかく大きな電気屋を曲がれば目の前だから」と、えらく具体的かつ的確に答えてくれたのね。
おばちゃんに礼を言って出発。
しかし・・・進めどヤマダ電機は出てこず。
不安になって、さらに歩道のおばちゃん二人組に聞いてみたら、既に少し行き過ぎてる模様。
進路を東にとり、噂のでかい電気屋(ヤマダじゃなく、ビックだった)を曲がって、ようやく広島駅に着いたのは16時半。
この時点で走行距離は220km・・・。
ロッカールームの前にコルナゴちゃんを置き、改めて街を見てみると、どう見ても土砂降り。
さすがにこれ以上進めそうにないよ・・・。
カバンに仕舞いっぱなしだったケータイを見てみると、雨を心配するメールがいくつか来てたので、返信してたのね。
たまに酔っ払いがコルナゴちゃんについて絡んできたりしたけど(笑)。
さぁ、今夜の宿を探そうかねぇってわけで、楽天トラベルで検索。
ティンと来たのが、この花宿。
外人さんメインのドミトリーで、駅から徒歩3分、2500円。
いいじゃないいいじゃない。
心配だったのは「お風呂があるか」ってこと。
こういう所って、えてしてシャワーのみってのが多いからさ~。
「今夜のドミトリー、空いてます?」
「空いてますよ。いつ頃来られますか?」
「今、駅前でびしょ濡れになってるので、すぐに行けます。ところで、お風呂はあるんですか?」
「ありますよ~。シャワールームに浴槽も用意してます」
斯くして今夜の宿が決定。
駅からの行き方も詳細に教えて頂き、すぐに辿り着くことが出来たのね。
コルナゴちゃんを置く場所がなく、案内されたスタッフ用の駐車場も治安が悪そうだったため、無理行って宿の軒先へ置かせてもらうことに。
これだと何とか雨は凌げるし、ワイヤーロックもかけられるし。
バニアバッグのレインカバーを外した上で、跳ねた泥を掃除用のボロタオルで落とし、シューズには貰った古新聞を詰め、借りたタオルで頭を拭き…なんてことをしている間にも、外人客がどんどんやってくる。
スタッフの兄ちゃんは英語ペラペラだし、そりゃ駅前にこんな宿があれば、外人さんには便利よね。
しかも建物はめっちゃ綺麗し、無線LANも無料で使い放題やし。
部屋の先客は外出中だったので、空いているベッドを確保して、まずは風呂へと向かうことに。
昨日は風呂に入れてないし、今日の雨で冷えと疲労がキテるし。
身体と髪を丹念に洗いまくり、一人で入るには贅沢すぎる浴槽にゆったりと浸かったのね。
岩国は無理だったものの、とにかく何とか広島まではたどり着けた・・・と思いながら。
ほんと、東広島から下っている間は、とにかく安楽の地でゆっくりしたい・・・と思いながら走ってたからさ。
部屋に戻って荷物を整理したり、洗濯物を用意したりしてると、ドアが開いてグリズリーが入ってきたのねw
いや、マジででかい白人さん。
「ハロウ」、うちだってこれくらいの英語はしゃべれるwwwww
とりあえず濡れた上着を干そうとして壁に掛けようとしてたから、奥のクローゼットからハンガーを取り出して「プッリィィィズ」って言いながら渡してみたら、喜んでくれてたwwwwww
その後も、先客がベッドに置いていた荷物を見て「これ、お前のんか?」「ちゃうちゃう」って受け答えしたり、「俺には狭いけど、このエキストラベッドにするわ」っていう宣言を聞いたり(何を話してるか分かんないけど、多分こんなことを言ってるんだろうって雰囲気)。
とりあえず屋上にあるコインランドリーで洗濯を。
終わるまでは隣にある談話室で一人ノンビリとWebのチェックとか。
洗濯が終わっても乾燥機は使用中だったので、とりあえず洗い終わったブツだけを持って、一旦部屋へ戻ることに。
そこには予想外の姿が・・・。
グリズリーが髭を剃ってる・・・。
こんな夜に・・・。
え? 夜の町に繰り出すつもり?
乾燥機が空くまで時間がかかりそうなんで、先に晩飯を食いに行くことに。
本当なら色々と調べて旨い広島焼きを食いに行きたいけど、疲れてるし何よりも土砂降りだからお手軽に行けるところにしようと思って、フロントのお兄ちゃんに相談。
駅前のビルに広島焼き屋が集まってるフロアがあるので、そこがいいんじゃないですかね、とのこと。
さっそく傘を借りて向かったのね。
とはいえ、とにかく寒い。
着替えなんて持ってないから、明日履く予定のロード用ハーフパンツにTシャツ、サンダルという半袖半パン仕様w
ほんと、馬鹿じゃねw
目的地へ到着して、15店舗ほどある広島焼きの各店を一通り舐め回し、飛び込んだのは「きゃべつ」っていうお店。
お姉ちゃんが可愛かったというのは否めないけど、何よりもあえて「きゃべつ」を店名に持ってきている所に自信を感じたからね。
まずは生ビールとホルモン炒めを。
とにかく身体が冷えてるとはいえ、疲れてるうちにビールをください!!!!
出来上がったホルモン炒めは超うめぇwwwww
次は本命の広島焼き。
それなりに具が入ってるヤツを頼んだけど、やっぱり広島焼きと言えばキャベツとソバがどれだけ旨いかにかかってくるよね。
で、出来上がったのはこれ。
大量のネギも含めて、旨いに決まってるwwwww
そして最後は・・・ってまだ食うんかい!
それほど重たくない物を・・・と思って豚平焼きを。
豚を炒めて卵を乗せただけなのに、この美味さは何なのよ。
ソースとマヨネーズのコラボレーションも、狡すぎるよね・・・。
あ、ちょっと食ってから写真を撮ったから、寄りの状態でw
●more no hush?
あまりにも食い過ぎて動けなくなったので、しばらく休憩した後、ドミトリーへ戻ったのは8時半頃。
部屋ではさっきまで居なかった先客が戻ってきてたのね。
この彼、歩いて日本一周しているという奇特者。
「こんばんは! 兵庫の人なんですって? どこなんですか?」
「え? 明石やけど、どこなん?」
「マジ明石っすか! 自分は加古川なんですよ!!」
まさかの同郷、そうまさに昨日は加古川を渡ってきましたよ。
旅に出て半年、そろそろ家が恋しくなったらしく、山口から歩いて帰宅するルートに入ってるんだってさ。
「加古川と言えば「さわなか」よな~!」
「あっこ、めっちゃ安いっすよね~」
なんて、激安ホルモン屋の話で盛り上がったりとかwwwww
(この人のレビューが正解だと思うw)
21時半、かなりの時間、彼と話してたら乾燥機を掛けなきゃいけないことを思い出したので「ちょっと行ってくるわ」って断って屋上へ。
ちょうどその時、グリズリーも部屋へ戻ってきたところで、うちが洗濯物を持って屋上へ上がろうとすると「more no hush?」って聞いてくる。
「えっ?」、うちの辞書にそんな英語は無い。
うちの英語力に、そんな英語は通じない。
「more no hush?」、再びグリズリーが発する。
どうやら洗濯に関係することらしいのは、お互いが持ってる洗濯物からも想像できる。
「more no hush?」→「モアノハッシュ?」→「モノホシ?」→「物干し?」
あぁ!物干しか!!!!!!!
うちが英語を使えないことに気付いて、ようやく日本語で話しかけてくれたのかwwwww
「No No,Dry Machine!」、カッコつけて英語で答えてみたけど、これじゃ乾燥機じゃなくて、「乾いた機械」やんwwwww
でもグリズリーには通じてたけどwwwww
グリズリーにコインランドリーの使い方を手ほどきし、うちは乾燥機が終わる間、談話室で再び休憩。
一階で買ったコーラを飲んでたらグリズリーに「お前、それどこで買ったん? 自販機、どこにあるん?」って英語で聞いてきたので、「一階やで」って答えたりとか。
まぁ、あれだ。
うちはこうやって雰囲気だけで英語を嗅ぎ取って、海外旅行もクリアしてきたんだwwwww
無事に乾燥を終え、部屋へ戻ってきたのは22時。
明日も早朝に起きて出発するつもりだから、荷造りだけは先に済ませて寝床につくことに。
相部屋で気を遣うのは、他の人が寝てるときに行動だしね。
というわけで、長い長い1日が終わりを告げたのでした。
いやぁ、マジできつい1日だった・・・。
本日の走行距離:221.3km
本日の平均時速:22.7km/h
本日の走行時間:9:59:15
本日の獲得標高:2404m
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