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by boil-achilles
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神戸発 北海道行き再び その8(3日目 9/17 襟裳岬も萌えの浸食を受けてる編)


【9月17日(月曜日) 13時半】
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●名曲『カレーライス』

向かい風とは言え、とりあえず着実には進んでる。
このペースだと今日中には余裕で襟裳岬へ辿り着けそう。
だったら今宵の寝床を確保するか。

襟裳の付近には、適度なライダーハウスが無いのね。
さっきの二つの小屋を除けばwwwww
だからこそ、恐らく多くの旅人が宿泊するであろう宿が、襟裳岬のほば先端にある「民宿 仙庭」。
他には襟裳岬の土産物屋兼民宿か、ちょっと先にあるキャンプ場か。
とは言え、風の強い襟裳岬で、テントは吹っ飛ばないもんなんだろうかwwwww

まぁとにかく、民宿 仙庭。
かつては「えりも岬ユースホステル」だったけど、(多分)面倒になったから民宿にしたのかもwwwww
15年ほど前に訪れたときには、まだYHだったよ。
今ぐらいの時期だと宿泊客も少なく、うちら以外には「ギターを背負ったライダー」と、「女性二人組」だけだったなぁ。
ライダーがオリジナル曲『カレーライス』を熱唱してたことを、今でも覚えてる。
んで、出発する時に、お母さんが大漁旗を振って見送ってくれたのも覚えてる。
そう、公式サイトにある、この写真と同様にw
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電話すると、懐かしいお母さんの声。
「今晩、一名お願いします。晩飯も」って伝えると、「あら、前に来たこと無い?」ってwwwww
「15年くらい前にwwwww」なんて話をしながら電話を切る。
うし、再び向かい風に立ち向かうか!





●襟裳岬へのアプローチ

様似町に入ると、国道は完全に海岸線沿いとなる。
あら、桃岩荘の前の猫岩に少し似てるw
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15時前、苦痛に喘ぎながら、ようやく「えりも町」に入る。
空は少し晴れてきたねぇ。
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とはいえ、向かい風はやむことなど無く。
延々とうちを虐め続けるw
ほら、波も激しくて、越波祭ww
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更に進むと「北緯42度地点」のモニュメント。
昨年、オロロンラインを走った時は、北緯45度のモニュメントで写真を撮ったなぁ。
やっぱり北海道はでかいねぇ。
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15時半、160km走った国道を離れてようやく岬への県道へと入る。
もう、向かい風が辛くて辛くて仕方ないw
早く!早く到着してゴールさせてくれwwwww
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県道38号線へ入ると、「いわゆる何もない襟裳岬のイメージ」の風景が広がる。
礼文島と同じで、風が強すぎて背の高い樹木が育たないので、ただただ緑の平原が広がるのみ・・・って思ってた。
wikiによると、開拓が始まった明治時代以前は樹木もあったらしいね。
んで、伐採後は強風のせいで砂漠化し、そのあとの緑化事業により今のような「緑の襟裳岬」が復活した、と。
だから森進一が歌う「何もない」は「緑化前の襟裳岬」を指しているのかも。
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あ、ご覧の通り県道にはいるとアップダウンは激しくなるのよ。
それと・・・さっきのwikiを見てショックを受けた・・・。
「風速10メートル以上の風の吹く日が年間290日以上ある」って・・・追い風ならともかく向かい風はチャリダーにとって地獄だよ・・・。
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●強風地獄

襟裳岬へ到着したのは16時半、ウトナイ湖を出発して12時間後。
後半の向かい風の辛さは半端無かった・・・。
って言いつつも、ここまで辿り着いて、これまで以上の強風に恐怖してるw
ジッと立ってられないほどの強風で、寒すぎるwwwww
確実に風で煽られて転けるから、チャリンコを立てかける事も出来ないw
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とりあえず土産物屋の隙間に立てかけて、岬の先端まで歩くとするか・・・。
寒すぎるからヤッケを羽織ってね。
まずは灯台を眺めて自分を焦らしてみるw
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そして待望の風景!
日高山脈が海へと消えていく風景、これこそが襟裳岬の正体!
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とにかく立ってらんないほどの風だけど、やっぱりここで写真を撮っておかなきゃ。
というわけで、ライダーに声を掛けて写真を撮ってもらう。
もちろん響ちゃんもね。
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よし、先端まで行くぞ!
この長い長い階段を下って、ココまでのペダルを思い出しながらね!
寒いけどな!!!!
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というわけで最先端。
これはいい風景だわ・・・。
岬好きが求める「崖」、「寂寥感」、「広がる海」が揃ってる。
本来ならゼニガタアザラシを探したいところなんだけど、疲労と寒さで無理w
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 「じゃ、響チャレンジ、スタートな」
 「えっ」





●地獄に舞い降りた天使

階段を戻りさっきの看板があったところまで戻ると、今度は風の館へ入ってみる。
いや、有料部分へ入るつもりはなくて、単に通路としての利用でw
ところが・・・螺旋階段を降りて目を疑った・・・・。
なんだ・・・これ・・・?
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青春☆こんぶってのは、株式会社 藤田昆布加工場が販売する「萌え」昆布らしいw
そういや、一時期ある話題で盛り上がった時に、見たことある気がするぞ。
それに、今朝情報をくれた「無敵食堂」さんも、関係者の一員(「青春☆こんぶ製作委員会準構成員です。」)らしいことが、プロフに書いてあったなぁ。
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とにかく、唐突に現れた萌えキャラ立て看板に動揺を隠しきれないまま、風の館をあとにする。
次はさっき書いた無敵食堂へ。
襟裳岬に建つ数軒の土産物屋の一軒の中に、「無敵食堂」はあるのよ。
せっかく朝から情報をくれたんだし、店名やアイコンに興味が湧いてたのもあって行ってみた。

さて、晩飯は民宿にお願いしているから、ここでしっかり食うわけにもいかない。
ちょうどハーフの「ウニ丼」があったので、それを注文。
暇そうな店内には、スマホを弄ってる純朴な少女が。
twitterの中の人が、この子だったらいいのになぁなんて思いながらw
んで、ふと壁を見てみると、ここにも!!!!
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では、ウニ丼を頂くとしますか・・・。
この幸せな時間を、味わうとしますか・・・。
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あぁ・・・ようやく北海道らしい物を食ったなぁ・・・。
幸せだなぁ・・・。
ちなみに付け合わせや汁物の海草類も充実してて、さすがは「青春こんぶ一味!」と思わせるw
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土産物屋では試食させてもらったツブ貝を土産に買っちゃった。
このフラッグを付けながら走ることも考えたけど、どう考えても落としそうなのと、やっぱり勇気がなかったので断念w
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●フリーダムすぎる民宿

襟裳岬を満喫して、民宿 仙庭へ着いたのは18時前。
岬のほんの先にあるから、すぐに到着したんだよね。
あぁ・・・記憶のままの建物だ・・・。
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「自転車はこっちに入れて!」と宿の従業員っぽいおっちゃんに案内されたのが、「コーヒー」と書かれた屋根の中。
ここはかつて「えりもりえ」という喫茶店コーナーだったのね。
YHの朝食はこちらでいただいて、朝からウニが出て感動したもんだよ。
今となってはバイク置き場になっているという・・・w
とはいえ内装はそのままで、ログハウスの雰囲気が漂ってる。
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受付を済ましながら、お母さんと話す。
 「そう、15年前に来てくれたの。あの頃と変わってないでしょ」
 「あの時にはむっちゃでかい犬が居たけど、あの子は?」
 「あれは死んじゃったのよ。今はこの子達」
って、ミニチュアダックス二匹が。

二階の部屋を案内されたのね。
二段ベッドが二つあるけど、今夜はうちが貸切w
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とりあえず風呂に入りたい。
とにかく強風による疲労と、潮風で身体中がベタベタだからw

風呂から上がって洗濯をしている最中に食堂から声が掛かる。
「ごはん出来たし、乾杯するからおいで~~~!」
というわけで慌てて食堂へ。

嫌と言うほど並べられた料理と共に、「かんぱああああああい!」。
今夜のメニューはジンギスカンを中心に、刺身もサンマの塩焼きも何でもあり。
従業員のおっちゃん二人が「これも食べろ」「これも食べろ」と、自分の料理をどんどんうちに与えてくるw
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今夜の客はうち以外に「沖縄から来た夫婦」、「一人旅ライダー」、「女性レンタカー一人旅」、他に工事関係者が二名ほどかな。
とにかくみんな旅が好きで仕方ないってのがよく現れてて、しゃべりまくるwwwww


向かいに座った沖縄夫婦が運命的でね。
もともとは旦那さんが20年以上前に北海道をバイクで走ってた頃、ここに泊まったことがあったんだって。
うちは15年ぶりだってことをお母さんが紹介してくれたんだけど、話はそれで終わらなかった。
昨年、留萌で台風が背中を追っ掛けていることを知ったうちは、大慌てでオロロンラインを走って稚内を抜けたでしょ。
逆にこの夫婦は稚内から札幌方面へ南下して、台風の中をつっこんだらしいよwwwww
北海道で台風に巡り会うという不運に見舞われたお互いに、やたらと親近感が湧いたりねw
どこかで擦れ違ってるかもw


食事も後半に近付いた頃、この夫婦が「これをみんなで呑もうと思って持ってきたんです」って、泡盛を出してきてくれるw
というわけで、そのまま宴会へ突入だわw
この岬の先端でw
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なんだこれwwwww
晩飯を山ほど食ってビールも出してもらって泡盛まで出てきて、宿泊が2900円、晩飯が1200円とか、本当にいいところだわ・・・。
とはいえ、顧客サービスなんてものには期待しちゃダメだぜw
特にお母さんはフリーダムすぎるからwwwww

あいもかわらず明日以降のルートが決まらないうちに、みんな色んな案を出してくれる。
それを肴に呑み続けて、宴会は22時に終了。
明日は4時半に起きようかね。
オヤスミナサイ。



本日の走行距離:176.32
本日の走行時間:9:21
本日の獲得標高:757m
本日の平均速度:18.8km/h(初日とは思えない遅さw)


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by boil-achilles | 2012-10-19 23:59 | チャリンコ | Comments(0)