年末から鉄分多目のネタが続いておりますが、単にミーハーなだけで、鉄に転んだ訳じゃないので(笑)。
タイトル通り、蒸気機関車に乗って参りましたよ。
きっかけは幾つかあるんだけど、(まだ書けてない)昨年秋の会津若松遠征で「SLばんえつ物語」の存在を知って乗りたくなったとか、オルベアマンにSLやまぐち号の動画を教えてもらって走る姿を見たくなったりとかかな。
JR西日本でSLと言えばやまぐち号が有名だし自分も知ってたけど、調べてみると近畿地方でも臨時で走るSLがあるってことを知って。
それがSL北びわこ号。
春や秋の日曜日に数回だけ走ってるのよね。
これはJR西日本のデジタルパンフから。
そのまますっかり忘れてたんだけど、こないだのトワイライト旅のあとに思い出して。
さすがに直近では座席も無いだろうと思いながらみどりの窓口へ行ってみたら、春の運行初日である5月18日の3便(1便と3便のみで、2便は存在しない)なら3席空いてた。
それが10日前の出来事、ってそんなんばっかだなwwwww
SL北びわこ号は、米原から木ノ本を結ぶ45分の短い旅。
たった20kmを45分もかけて走るんだから、いかにノンビリか分かるけどw
アイモバ的には湖北エリアですw
とは言え、いくら近畿地方であっても、いくら新快速だと一本で行ける距離だと言っても、滋賀県のてっぺんまで行くとなると西明石から乗車券片道だけで3350円も掛かっちゃう。
SL北びわこ号の指定席は520円だけど、往復するとちょっとした旅みたいな交通費。
何かお得な切符は無いかなぁと探してたら、近畿地方の大半を3600円でカバーする乗り放題切符、「関西ワンデイパス」にたどり着いたのでした。
(ちなみに琵琶湖の大回り乗車でも可能だけどねw)
というわけで当日、京都で途中下車して新福菜館で昼飯を食ってから米原へ乗り込む。
米原で時間を潰しながらSL北びわこ号の入線を待とうと思って、出発の1時間半前には到着してたんだけど、入線は出発の直前だし、米原の駅付近は何もないし(笑)。
そういや今回のプチ遠征に合わせて、この辺りに在住の何人かのPに見所を相談したけど、みんな揃って「何もない」って回答だったなぁwwwww
普段は18きっぷの乗り換えに駆け足で通り抜けるだけの米原駅を一通り探検し終えて、13時前、ようやくSL北びわこ号が我々の目の前に現れる。
客車と繋ぐために、バックで現れて消えていった(笑)。
ってか、SLってむっちゃデカいイメージを持ってたから、現れたC56の可愛らしさに「ちっちゃ!」って声が漏れたよ(笑)。
wikiによると「小型軽量テンダー式蒸気機関車」で「愛称はポニー」って言うんだから、この感想は間違ってないよね。
13時10分、客車を繋いでいよいよ入線。
汽笛と黒煙がテンションを上げる。
うん、やっぱりイメージ通りのSLだわ。
んで、動いてるとむちゃくちゃカッコイイ。
んで、想像してたよりも遥かに、汽笛が爆音wwwww
近付くと、石炭のニオイが漂う。
写真を撮ろうと群がる人が溢れるホーム。
とは言え、鉄分と言うよりも家族連れがほとんどってのが、沿線の活性化に繋がってるSL北びわこ号らしさよね。
んで、停車時間が短いので、早く乗るように何度もアナウンスが流れる(笑)。
わずか6分だものw
客車はレトロな青い子が5両。
「オリジナル仕様の12系客車」って言われても分かりません(笑)。
青くて硬いボックスシートには懐かしさを覚えるけど。
汽笛を鳴らして出発進行!
ガシャン!と客車を引っ張る振動が、こないだのトワイライトと真逆で楽しい(笑)。
ホームには見送る客や駅員さんが、みんなニコニコしながら手を振ってる。
あ~平和だなぁwwwww
みんなを幸せにするって素晴らしいなぁ。
もちろん、沿線の人は洗濯物を干せないけど。
車内アナウンスも速度もノンビリ。
湖北の田園風景の中を走る。
琵琶湖側には田んぼが、岐阜県側には伊吹山を始めとする山々が広がる風景は、沿線のほとんどが平地なので、撮り鉄には抜群のロケーションみたい。
そこら中に三脚が立ちまくってる。
んで、みんな幸せそうに写真を撮っては、こっちへ向かって手を振ってる。
しかし…乗ってるだけだと、汽車独特の雰囲気ってのは無いねぇwwwww
時折聴こえる汽笛と、山側の窓から見える黒煙(琵琶湖側から風が吹いてるんだろうね)だけが、SLに乗ってることを思い起こさせるけど。
でも何より、沿線の誰もが嬉しそうにこちらを眺めて手を振る姿ってのが、田園風景と相まって、かつて鉄の塊が動くということそのものが「憧れ」だった時代を想起させるよね。
もちろん、うちは知らない世界だけど。
車内販売のワゴンがやってきたんだけど、売り子が二人組のオッサンだったことに驚愕wwwww
子供向けの、SLの玩具ばかりだったので買わなかったw
到着した木ノ本駅ホームでも販売は継続。
さらに車掌さんが登場したので検札に来たのかと思いきや、指定席券も確認せずに乗車記念品の引換券を配布してくれる。
んで、制帽を借りて記念写真を撮ってもらう我らwwwww
後ろの座席のトラキチの存在感wwwww
また、
担当アイドルによる雑コラですw
長浜駅で新快速からの乗り換え待ちを待った影響もあり、終点の木ノ本駅に到着したのは5分遅れの14時00分。
みんな少しでも長く乗っていたいだろうから、文句なんて出るはずもないよね。
そういや、意外と途中の駅で乗降する人が居たのは、ちょっとした驚きだったよ。
木ノ本駅では、ご当地ゆるキャラの三成くんや、長浜のご当地アイドルグループ「Can'ce浜姫」のメンバーが迎えてくれる。
今日の最終便だというのもあって、今度は停車時間が長いこともあり、大撮影会が開催されてるw
記念ボードを持ちながらC56の前で写真を撮る誰もが、幸せそうな顔をしてるねぇ。
うちはといえば、SLのパーツ一つ一つの美しさに惚れ惚れしてた。
静態保存のSLなら何度か見たことはあるけど、こうやって生きてる姿は初めてだもん。
運転席の中なんて、完全にスチームパンクの世界そのものだったw
SL北びわこ号として走るC56は昭和14年製造。
160番目に製造された彼女が、C56の最終製造なんだって。
とはいえ、完全に19世紀の技術で作られた塊が、今でも客を乗せて動いてることにちょっとした感動を覚えちゃう。
この角度が、とてつもなく美しい。
男の子のロマンが、この一枚に凝縮されてる。
そして車輪。
ピッカピカに磨き上げられた姿を見ると、幸せな余生を送ってるんだと嬉しくもなり、このデカイ車輪が回るところをこの目で見たい、とも思わせる。
顔は誇らしげ。
決して自己アピールはしないのに、自信はある、って感じw
んむ、貴女に会うために、こうやって集まったんだよ。
一時間の停車のあいだ、色んな列車がやってくる。
踏切待ちや、すれ違いに突然出会うとビックリするだろうねぇ。
15時、いよいよお別れ。
転車台の無い木ノ本駅からは、反対側からディーゼル機関車に牽引されて立ち去っていくのよ。
別れの汽笛を鳴らしながら。
ありがとう、まだまだ長生きしておくれ。
さてさて、木ノ本駅前で開催されてたイベントもすっかり終わっちゃってるけど、とりあえず乗車記念品だけでも貰っちゃおうかね。
旧木ノ本駅舎で頂いたのは、SLの石炭。
おお!これは嬉しい!
帰りの電車が一時間に一本しかなく、つい先ほど出発したところなので、ちょっとだけ木之本観光に。
昔の街並みで有名らしいし、最近は官兵衛絡みで町興しをするつもりらしいけど、びっくりするくらい誰も居ないw
まぁ、SLに乗ってた乗客は、もうみんな折り返しちゃっただろうし。
だからこそ、レトロすぎる街並みにふさわしいw
近くにある木之本地蔵院を目指して歩く。
駅の売店で手に入れた、岐阜のお茶「美濃いび茶」と共にw
この地蔵院が大当たりだった!
お堂の立派さや、天井に描かれた龍の絵、誰も居ない庭園の池を歩くザリガニ。
観光客は少なくても、地元の方に愛されてる感じがよく分かったよ。
といった感じで、木之本を少し探検してから帰路へ。
新快速一本で帰れる楽ちんさを、ここにきて実感しながらw
そして、木ノ本駅で買った「バター餅」という謎の食い物を味わいながら(北秋田市の郷土菓子らしいけど、米原でも有名なのかな)。