サウナへ入る前に、昼飯の支度を。
青ヶ島の活火山の恵みを利用した天然の調理場である「地熱釜」。
誰でも利用可能で、下にあるコックをひねると地熱が吹き出してくるのよね。
鉄の蓋を開けると網のカゴがあるので、そこへ調理したい食材を入れて蓋をして待つのね。
野菜類は40分ほど、魚とか玉子は10分ほど入れておけばいいらしいよ。
宿で受け取った食材を放り込んで、調理中にサウナを満喫するとしますか。
ところが・・・今日はサウナが定休日なのでした・・・。
そうだ・・・事前に「広報あおがしま」でスケジュールを読んで、休みだったのを確認してたはずだったのに・・・。
そうそう、青ヶ島村の広報誌、「広報あおがしま」は読み応えがあるのよ。
たとえば2014年7月号は『平成26年度 青ヶ島村事業説明会』でやりとりされた質疑応答が掲載されていて、そこには離島の厳しさが如実に表れてる。
「Q:村道であるが、長年整備がされておらず、2年前、やっと草刈りがなされたものの、いまだ未舗装。何か理由があるのか。
A:発電所前の都道の工事もあるので合わせて検討する。未整備の理由としては、道路の整備には費用がかかるため、補助金を活用せざるを得ない。補助金申請には「100m以上の道路」といった要件があり、それを満たしていないため、今まで整備に着手できなかった。」
また、2014年8月号には、もはや本当に村の広報誌かと疑いたくなるような記事が掲載されてるw
「台風の影響で、中止となった牛祭り・・・来年は無事開催されることを祈りつつ・・・事前準備等でご協力いただいた皆様、心よりお礼を申し上げます。
なお、牛祭りTシャツは下記の方のデザインを採用させていただきました。8月15日盆踊りでの販売を予定しております。また、かなぶん駆除大会の結果は下記のとおりです。ご協力ありがとうございました。
牛祭りTシャツデザイン採用者・・・中野寛子/田中孝明 (敬称略)
かなぶん駆除大会・・・廣江海斗 16,400 匹/佐藤優菜 2,600 匹/小松琉月 1,500 匹/森麻衣子 1,200 匹 小松璃空 900 匹/小松瑠星 900 匹/廣江明日香 550 匹(敬称略)」
かなぶん駆除大会!!!!!!!!
実際、村の至る所には、かなぶんの死骸が転がってる。
ピークは過ぎたんだろうけど、村を挙げて駆除大会をするほど多いんだろうね。
とりあえずサウナが休みなら、さっさと昼飯を食うことに。
魚と玉子を地熱釜で蒸して、民宿のお母さんが作ってくれたおにぎりと共に頂きますよ。
サウナが休みだからこそ、灼熱を避けるためにサウナの玄関でゴザを広げて食ってたら、地元のおっちゃんに怒られるw
邪魔だから東家で食べろと。
サーセンw
すぐに撤退。
そろそろタマネギとジャガイモも出来上がってるだろうから、カゴを取り出してみた。
うんうん、いい色。
東家には先客が。
一人はキャンプ場でテントを張ってる兄ちゃん、もう一人は地元の爺さんっぽい。
この爺さんがむちゃくちゃ喋りまくる。
どうやらサウナの監理人らしいけど。
全然関係ないけど、サウナの横では赤唐辛子が干してある。
青空と対比して、むちゃ色鮮やかw
●お富士様を登る
爺さんの話が終わらないので、うちらは東家を脱出。
今度は目の前にある内側の火口である丸山を登ろうかと。
そう、内側のプッチンプリンも、実はお鉢周りすることが出来るのです。
東家からちょいと進むと、案内板が。
ほうほう、この丸山は1785年の大噴火で出来たんだって。
遊歩道はあるけど、ここはやっぱり青ヶ島クオリティ。
藪を掻き分けながら進むw
また、ピンぼけですなw
一応、標識は立ってるけどほとんど意味は無いw
一周するしか無いw
とはいえ、藪が続いたりアップダウンが続いたりで見晴らしはあまり良くないので、けっこう退屈w
丸山の火口内側もジャングルでしか無いので、もはや見慣れた風景というかw
どちらかというと、たまに見える外輪山の向こうの海が眩しいというか。
そして一番高い場所にある「お富士様」と呼ばれる神社。
なぜ、この島の神社はみんな、こんなにも雰囲気があるのかw
正確には、この丸山そのものが「お富士様」とも呼ばれてるらしいんだけどね。