納沙布岬からの路線バスは来るときと違って、帰りは観光客が多数で、途中のバス停で地元の老人も拾っていく。
総勢、25名程度。
ところが、駅までの道程を半分くらいまで来たとき、事件は起きた。
一旦停止をしたバスが進まない。
運転手曰く「ギヤが入らない」とのこと。
そんなことって、公共交通機関であり得るのw
ともかく、色々と挑戦するがギヤは入らないまま。
観光客の多くが、このバスと接続する11時の列車に乗るつもりだけに、事によっては事となる。
運転手さんも慌てて事務所へ連絡し、代わりのバスを手配する事に。
こんな場所で停まってたw
仕方ないから、隣の座席のお婆ちゃんと喋ってたw
代わりのバスが2台到着し、根室駅に直行する組と、途中のバス停で降りる組に分かれる。
自分は駅直行組で。
期せずして、観光バスの最前列に座る羽目にw
前にいるのが壊れたバスと誘導する運転手さんw
11時前に根室駅に到着。
とにかく腹が減って仕方ないけど、1108には快速が出ちゃうので、観光案内所併設の売店で「みそパン」を購入。
根室駅は「日本最東端有人の駅」らしいw
本当の最東端は東根室駅だからね。
11時08分、根室駅を発車。
昨日は真っ暗だった車窓も、海岸線だから楽しみ。
実際、車窓は素晴らしい。
海が近くて、穏やかな丘陵地が続いてる。
んで、雪が無いw
ベタだけど、車両後方から撮ったこの写真が気に入った。
確かに線路はどこまでも続いてたんだよ。
それを実感出来ただけでも、この何年間かに意味はあると思うのよね。
もちろん無くなる路線も含めて。
茶内駅で列車のすれ違い待ち。
よく見てみたら、ルパンととっつぁんが居るしw
この先が更に素晴らしかった。
厚岸湖に流れ込む川が半分凍ってる。
んで、厚岸湖も一部凍ってるんだけど、越冬して来たのか、とにかく野鳥が半端ない。
これを見るだけでも、この路線には値打ちがあるなぁ。
13時18分、釧路駅に到着。
本当は根室をでるのがもっとあとの予定だったので、特急まで時間がある。
時刻表を見てみると素晴らしいダイヤだったので、ちょいと寄り道を。
目指すは釧路湿原。
釧路湿原駅っていう大好きな駅が、細岡展望台の足元にあるんだよね。
冬の釧路湿原ってのも見てみたいもの。
釧路駅から三駅、20分ほどで到着。
本当に静かで、なんの音もしない。
それでは歩いて展望台を目指しますか。
階段を登って、雪道を歩く。
ビジターズラウンジもやってるようなので、時間があれば食事を摂ろう。
いよいよ、細岡展望台の大観峰。
これが、筆舌しがたいほど素晴らしかった!
ここに来るのは三度目なんだけど、おそらく晴れてるのは初めて。
とんでもない色の空と、奥に見える雄阿寒岳/雌阿寒岳と、雄大な釧路川。
これこそ、この目で見ないとその素晴らしさは伝わらない。
阿蘇を初めて見たときと同じくらい感動してる。
ただひたすらバカみたい、ずっと見てた。
時間ギリギリまでずっと。
またこよう、必ず。
釧路湿原駅に戻って、帰りの電車を待つ。
この駅に初めて来たのは、車で北海道一周してた21歳の頃。
まさか、冬に来る事があるなんて、思いもしなかった。
15時、折り返しの列車が到着。
もう、日が傾き始めた。
釧路駅へ戻ったけど、特急まであと一時間ある。
今度こそ、昼飯にしよう。
釧路のB級グルメ、スパカツを食いに泉屋へ。
スパゲティーミートソースにトンカツが乗ってるんだけど、ボリュームがあり過ぎる。
んで、トンカツとミートソースがむっちゃ合う!
いや、コレはトンカツそのものもかなり美味いな。
古本屋に寄ったあと、釧路駅に戻ったときにはすっかり夕暮れ。