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by boil-achilles
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神戸発 函館行き 4日目まとめ(9/22 新潟県柏崎市~新潟市~山形県鶴岡市)


目覚めたのは5時。
とにかく今日は205kmの長丁場、早めにスタートしてマメに休憩しながら進んでいくしかないわけで。
しかも午後からは天気が悪い予報も出てるから、場合によってはその手前で宿泊するつもり。
とにかく前に進まないと。
単純にユースホステルが鶴岡にあるってのがその理由だけど、その手前に適度な街がないっても理由の一つなんだけどね。

出発は6時15分、今日は1時間もしくは20~30kmごとにこまめに休憩していこうなんて、そんな計画でいたのね。
まずは国道116号線をひたすら進み続ける。
とにかく田んぼだらけ、さすがは米所。
稲刈りが済んでいるところもあればまだの所もあって、まさに真っ最中って所も。
すっかり忘れてたけど、稲刈りってイイ匂いするよね。
基本的には藁の匂いなんだけど、それが刈り取られた瞬間に放つ香りというか。
そんなことを思いながら呑気にに進んでた。
7時半頃にはしっかりと初回の休憩を行いながら。


ところがそれは突然やってきた。
いきなり後輪がガクガクし始める。
明らかにパンクだわ・・・。
田んぼのど真ん中、道路脇にコルナゴちゃんをひっくり返して置いて、後輪を外してチェックしてみると、豪快に釘のような物が突き刺さっている・・・。
神戸発 函館行き 4日目まとめ(9/22 新潟県柏崎市~新潟市~山形県鶴岡市)_c0105957_17161760.jpg

こんな時のための換えチューブなんだからと、早速タイヤレバーでタイヤを外してチューブを交換。
あ、釘じゃなくて金属片だったけど、しっかりと突き刺さっていたのでした。
でもタイヤ側の損傷はほとんど無いので、何とかなるかなぁと思いながらチューブを交換して、タイヤレバーで押し込む。
所要時間10分、楽勝なり。

でも、ケータイポンプで空気を入れて、おかしいことに気付く。
いくら入れてもチューブが膨らまない。
交換時に軽めに入れたときは膨らんだのに、それ以上空気が入らない模様・・・。
まさか・・・交換したチューブも破れてるの・・・?

しばらく格闘するもやっぱり空気が入らないので諦めて再びタイヤレバーを使ってタイヤを外す。
チェックしてみると・・・一カ所に傷のような穴が空いてる・・・まさか・・・。
念のために持っていたもう一本のチューブと交換することに。

これまた5分ほどで交換そのものは完了。
同じくタイヤレバーを使ってタイヤを押し込む。
同じくケータイポンプで空気をいれると・・・。
おかしい・・・また膨らまない・・・まさかタイヤの中にパンクの原因となるゴミが残ったままなの・・・?
神戸発 函館行き 4日目まとめ(9/22 新潟県柏崎市~新潟市~山形県鶴岡市)_c0105957_17295923.jpg

諦めて三度目のタイヤ外し。
チェックしてみると、先ほどと同じようなところに3カ所も傷が入って穴が空いている・・・。
これで確定だわ・・・うちがタイヤレバーを使ってタイヤを押し込む際に、一緒に傷を付けちゃってるみたい・・・。
これはやばい・・・。

既に交換用チューブを使い切った今、次はゴムパッチを貼るしかない。
初回に交換したチューブは穴が一カ所だったので、そちらを利用することに。
Rair専用のゴムパッチを使用し、穴が空いている周辺を紙ヤスリで削り、しっかりパッチを貼り付ける。
しばらく待ってチューブに空気を入れてみると、無事に穴はふさがった模様。
慎重にタイヤを押し込み(どうやってもタイヤレバーを使わないと無理だわ・・・)、なんとかパンク修理完了。
結局1時間もロスしちゃったよ・・・タダでさえ長丁場で時間が足りるかどうかも怪しいのに・・・。


とりあえず新潟に着いたらプロショップによって、予備のタイヤチューブを購入し、フロアポンプを借りて空気圧を適正にしないと。
とにかく不安だらけの状態のまま出発することに。
あ、リヤタイヤを外したことで、昨日の午後から続いていた「ダンシングするとギシギシ鳴く」症状は改善されました。
少しリヤタイヤの取り付けがずれてた、ってこと?


新潟駅付近を通過し、目的のプロショップは住宅街の中。
本当にこんな所にあるの?なんて思いながら探してると、ようやく発見。
でも閉まってる・・・マジで・・・。
でも定休日は月曜日なはずだし、営業時間も過ぎてるのになんでだろ・・・?
ダメ元で駐車場側にある住居のチャイムを鳴らしてみると・・・ドタドタと動き始める音が。
しばらくするとシャッターが開き、完全に寝起きの店長が出てきたのよ。
「ゴメンね、昨日イベントだったからほとんど徹夜だったのよ」って言いながら。
こちらの方こそ申し訳ないと謝って、事情を説明し、チューブの購入とフロアポンプを借りて空気圧を適正にする。
いつも使っているRairの在庫は一つしかなかったので、もう一つはパナレーサーの袋入りのショボイやつ。
ショボくても無いよりよっぽどいいもんね。

ここの店長はやたらと話し好き。
寝起きにかかわらず喋る喋る、ノンストップで。
あとから出てきたお嬢ちゃんは可愛らしいし愛想もいい。
やたらと居心地が良い店だけど、あまり長居もしてられてない。
しかし、店長が恐ろしく魅力的なことを言い出した。
「新潟でタレカツ丼は食べた?」って。
なんでも甘い醤油をかけたカツだけで構成されるカツ丼らしく、旧新潟市のエリアぐらいでしか食べられないようなご当地B級グルメっぽい。
それは何としても食べなければ!!!!

「すぐそこの『とんかつ政ちゃん』で食べれるから行っておいで」って言われてすぐに飛んでいく。
来るときに通った道沿いにその店はあったのね。
見かけは立派なトンカツ屋だけに、汚いチャリダーの格好で入店することに躊躇いを覚えるけど、あとで後悔したくないしね。
「いらっしゃいませ」とニコニコしながら迎えてくれた店員さん(ここの店員さんのクオリティは外見も中身も抜群だと思う)にメニューを頂き、二段重ねになっているというカツ丼を注文。
これが!!!!!めちゃ凄い!!!!
この写真、実は既に手を付けて何枚かカツを食べたあとなんだけど、まだこんな状態。
これがご飯の間にもう一段ある訳よ!!!!
しかも甘い醤油ダレがめちゃめちゃ美味い!!!
何杯でも食べたくなる!!!!
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会計時、店員のお姉さんに「めちゃめちゃ美味かったです!」って感謝を伝えたら、スタンプカードを作りましょうか?って聞かれた。
いやぁ、次いつ来れるか分かんないんで・・・と断ると、そこから少し自転車旅行について聞かれたり。


さて、トンカツで元気になったので再び出発、まだ半分以上の距離があるけどね。
予定していた(=ナビが示した)7号線は自動車専用道だったため、予定を変更して113号線を行くことに。
あ、これまで続いていた8号線は新潟で終了し、ここからは7号線になっていたのでした。

113号線はツーリングロードマップにも載っていたとおり、海岸線に松林が続く一直線の非常に走りやすくて気持ちいい道。
グイグイ進んじゃう。
途中、MTBでツーリングしている初心者っぽい人に声を掛けたりとか。

113号線から345号線にに乗り換えた頃も順調順調。
なんとか鶴岡までたどり着けそうなんで、鶴岡ユースホステルへ電話を入れるものの、いくらかけて留守電。
もしや、既に営業してないユースなのかしら・・・。
そんなことを思いつつ、笹川流れに突入。

手前のコンビニで「この先、笹川流れにはコンビニがありません」みたいな看板があったので、地図を見ても明らかに海岸線沿いで人は住んでなさそうだなぁ・・・と思ってたのよ。
で、笹川流れに入った直後、こんな路肩の上りでパンクしたらやだなぁ・・・って思ってたら、何だか後輪がおかしい・・・。
ちょwwwwwwまたパンクしてるやん!!!!!
マジっすか!!!!!

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幸い、空き家になってるっぽい別荘みたいな家があったので、その敷地を無断で借りてパンク修理開始・・・。
さきほどゴムパッチで塞いだすぐ横に穴が空いている・・・。
おそらくこれも元々傷ついてたんだろうけど、走りながら徐々に穴になっちゃったんだろうね・・・。
本当に馬鹿だわ・・・。

ちょっとゲンが悪いので、今度はRairじゃない、ショボいパナレーサーの袋売りのチューブへと交換。
無事に完了したようなので、慌てて出発。
この時点で既に16時、残りは約70km。
しかしもう途中で泊まれるような所はないので、何としても鶴岡まで走らなければ・・・。
とはいうものの、ユースホステルは相変わらず留守電のまま。
もしやこのまま宿無しなのか・・・。


さて、笹川流れをどんどんと北へ進む。
景観は素晴らしいけど、夕焼けや夕陽が見えるような天気じゃない。
そう、天気が崩れるってのを忘れてた・・・。

笹川流れの道の駅にたどり着いたのは17時前。
あんパンを補給し、再度ユースに電話してもやはり留守電。
しかしよく聞いてみると、急ぎの時には携帯電話に電話しろ、と。
なんという・・・。
慌てて携帯へ電話すると無事繋がり、笹川流れにいることと、自転車で向かうことを伝える。
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日没まではあと30分、しかし残りはまだ50km。
これは明らかに夜間走行になっちゃう・・・。

どんどんと暗くなっていくのに、道は狭く、トンネルばかりが続くチャリンコにとっての地獄。
そんななか・・・ついに雨が降り出した・・・・。
しかもかなりのドシャブリ!!!!
トンネル内の歩道でレインカバーとヤッケを取り出し、夜間かつ雨中走行という地獄の悪条件・・・。
もうね・・・めちゃめちゃ怖い・・・。

タイヤは滑りそうだし、路面は暗くて全然見えないし、トンネルは恐ろしいし・・・。
しかも345号線は街灯が少なく、車が通らないと本当に真っ暗。
ただ日本海の波の音と、雨粒の音が響くだけの闇の世界・・・。
車が走ると怖いけど、車が来なくても怖いという、まさに四面楚歌状態。
ハラハラしながら7号線と合流する勝木というところまで辿り着き、コンビニへ駆け込んで腹ごしらえ。

店外でオニギリにかぶりついていると、家族連れの中の娘(推定24歳)が連れた犬がうちの足にジャレつく。
これ幸いと「この先、鶴岡までの道って山越えありますか?」と聞いてみると、父母弟総出で「ある」「ない」の討論会がwwwww
とにかく頑張ってください、と言われ、少し元気になりながら7号線を走ることに。

しかし、このあと本当に地獄の縁を覗いちゃった・・・。
これまた怖い怖いトンネルの端を走っていて、車が追い抜かしてくれた瞬間、路肩の段差にタイヤが取られて転倒直前!!右足だけを慌ててペダルから外してガシっと路面で踏ん張り、何とか転倒は免れたけど・・・。
車が通過するときだと間違いなく撥ねられてましたよ・・・。
しばらくは心臓のバクバクが止まらなかった・・・。

これ以降、出来る限り歩道を走ることにして、ようやく辿り着いたユースホステル付近。
ナビは丘の上を示していて確かにそちらへ登る細い道はあるけど・・・。
完璧に真っ暗で何も見えない急坂をおそるおそる登ると、その先が二つに分岐しているのね。
どっちなのかも分かんないからとりあえず右へ行くと・・・神社っぽいところに出た・・・。
こええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ。
分かる? 真っ暗闇の中で神社へ迷い込んだ気分。
しかも人っ子一人いないのよ・・・。

うわああああああああああああああああ!って叫びながら慌てて丘を降りる。
んでユースホステルに電話すると、「あぁ、その分岐を左ですよ」ってあっさりと。
ホントに?ホントに?うち騙されてない?村の生け贄にされたりしない?って真剣に思うほど怖かった・・・。
あとで思い出しても寒気がするほどに。


必死の思いでユースホステルに辿り着く。
今回の旅で初めてのユース利用。
会員証を提示して会計を済ませ、説明を受ける。
「お風呂がないのでシャワーでスミマセン」・・・何だと・・・・。
この215km走って疲れ切った上に、雨で冷え切った体を癒す風呂が無いだと・・・。
そんなこと、ホームページには書いてなかったじゃん!!!!
それだったら寄り道してでも、どこかに入ってくれば良かった!!!!

なんて言っても仕方ないので、とりあえずそのシャワーとやらを利用することに。
あ、このユース、建物の構造だけがやたらとオシャレです。
で、肝心のシャワーがぬるくて少ししか出ない・・・。
辛い・・・。
泣きそう・・・。

ここのペアレンツはイケメンのいい人なんだけど、まったくそれだけの人。
全然役に立たず、イケメンを活かして女の子とふれあうことだけに夢中な人。
おかげで靴を乾かすための新聞を貰い損ねたよ。


一段落付くとお腹がすいたので「何か夜食的な物は無いですか?」って聞いてみると、無いとの答え。
近くのサンクスまで行けばあるけど、ということだけど、あの怖い道をもう通りたくないよ・・・。
そんな中、リビングでうつらうつらしていたオヤジが「お兄さん、これあげるよ」って手をさしのべてくれる。
このオヤジはハイキングの人で、ここのユースで夕食が出ないことを知って(これもホームページに書いてない)、コンビニで山ほど買っちゃったから余ってるんだって。
カップラーメン、タコわさ2パック、インスタントの味噌汁、それと「今朝、うちの母ちゃんが握ってくれたんだよ」と奥さんが作ってくれたオニギリを。
それを横で見ていた白人(英語が母国語じゃないことだけは分かった)が興味津々で見てたので「ライスボール!」と適当な言葉で説明する。

頂いた物を平らげるとオヤジの話が始まって、ついに酒が出てくる。
「兄ちゃん、これもさっき買ったヤツにうちのお茶を混ぜたんだけど、呑まないかい?」
焼酎のお茶割りで呑むオヤジとうちだけど、オヤジは酒がどんどん回ってテンションが上がっていく。
んで、いかに東北の民謡がエロイかについて、懇々と語り出す。
いや、おもろいけど、横の女の子達がドン引きしてますよ、お父さんwwwwww


そんなこんなで夜は更けていくのでした・・・。
しかも、部屋にはコンセントすらないという地獄の環境で・・・。

本日の走行距離:214.89km
本日の平均速度:23.8km/h


本日のルートはこちらへ投稿済み。
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by boil-achilles | 2009-10-01 23:59 | チャリンコ | Comments(0)