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by boil-achilles
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神戸発 北海道行き再び その16(6日目 9/20 行きやすい屈斜路の秘湯編)


【9月20日(木曜日) 午前8時】

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●屈斜路郵便局の局長は超いい人

早起きしなくていいというのは、理由が悲しくったって、やっぱり嬉しい。
昨晩はあおちょPへの連絡事項を打ちながら寝落ちするという、「恋に恋する状態」みたいにiPhoneを握りながら眠っちゃってたw
慌てて返信して、二度寝する幸せ。


8時に目覚めて、郵便局の「お客様サービスセンター」へ電話。
自分から自分宛へ郵便局留めで送った荷物を、違う郵便局へ転送できるかどうか、その際にはどんな手続きが必要なのかってのを確認。
「お送りになったのは、お客様自身なんですね?その場合は転送ではなく『宛名変更』となるため、この電話では受付できません。近くの郵便局の窓口で申請してください。お急ぎと言うことであれば、書類をすぐにFAXで送るように局員へ伝えてみてください」って言われる。
ん・・・?
なんだかよく分からないけど、転送じゃないとはいえ、送れるって事かな?


そのまま一階へ下りていくと、熊さんが既に起きてた。
んで、200円のモーニングを頂いてたので、うちも注文。
「やっぱり、チャリは諦めますわ。とりあえず、輪行袋を旭川から屈斜路まで転送してもらって、送り返すことにします」、熊さんにそう告げると「それがいいよ」って。
北見へ走る熊さんを見送って、うちは屈斜路郵便局まで散歩。
ライダーハウスから100mほどの場所にあるからw


ライダーは椅子の壁には、荷物を下ろして休憩中のシロコ。
折れたスポークが痛々しいねぇ。
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しかし・・・昨日とは打って変わって、抜群の青空。
正面は美幌峠方面ね。
これだけ晴れてると、摩周湖も霧は無いかもねぇ。
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屈斜路郵便局は、いわゆる田舎の郵便局。
近所の人々にとっては「郵便局兼銀行兼保険屋」という位置づけであり、お互いに顔を覚えるくらいの距離感みたいな。
そんなちっさな郵便局は、局長と一名の局員だけ。

うちと同年代っぽいパワフルな感じの局長に事情を話して、電話の内容も伝えたのね。
「『宛名変更』って言われました?」、局長が少し困った顔をする。
数年前に処理をしたことあるみたいだけど、困ってるのはそういうことじゃないみたい。
「確か・・・手数料として550円掛かったような・・・。なんで受取人もご本人なのに、転送扱いできないんだろ?転送だと無料なのに」っていう至極当然の疑問を、こちら側の立場に立って考えてくれるのね。
んで、そこら中に掛け合ってくれて、出た結論はこちら。
・例え本人であっても、一度も配送されていない物(=郵便局留め)は受取人として転送出来ない
・通常は不在通知等があって転送されるからである
・結果的に差出人側で「宛先変更」として処理するしかない
・民営化した際に、「宛先変更」の手数料も無料になった

ということで色々と調べていただいたけど、宛名変更であっても無料で転送できることを確認。
急いで処理していただくことにしたのね。
朝の電話で聞いたとおり、FAXで旭川東郵便局へ送信していただいて。

とはいえ、「一便」は夜中だか早朝だかに既に出発しているため、今からだと二便になるらしいのよ。
確かに旭川を午前に出せば、屈斜路へ翌日午前に着くことになってるけど、二便だとそれはハッキリ言えない、とのこと。
そりゃ困るけど、どうしようもないもんね。
「こちらの局へ転送されましたら、携帯電話へご連絡します。他にも困ったことがありましたら、この番号へ連絡してください。営業時間外の時にはこちらで」と、携帯電話の番号を書いた名刺をくれると言った、過剰過ぎるほど親切にしてくれる。
本当に嬉しいなぁ・・・旅先の優しさは心に染みるねぇ。





●本日の探検プラン

ライダーハウスへ戻って、今日一日どうしようかなぁって考える。
いや、屈斜路湖観光するしか無いけどwwwww
ライダーハウスのお父さんに「屈斜路湖を歩いて観光するなら、どの辺がいいっすかねぇ」って相談してみると、「砂湯の温泉にはいるか、和琴半島を一周するかかなぁ。砂湯は歩いてだと遠いねぇ。和琴半島は遊歩道があって、一周2kmくらいだし、温泉もあるし。」って教えてくれたのね。
んじゃ、和琴半島にするかね。
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ところで今更ですが、相変わらず服は一着しかない状態だし、靴はチャリシューズとサンダルしかないのよ。
服は昨晩洗濯したけど、靴は荷物を受け取るまでどうしようもないもの。
ライダーハウスのサンダルの方が少しマシなので、さっきの郵便局もこれで行ってたんだけど。
「お父さん、このサンダル、今日一日借りてていい?」って聞いてみたら、「そんなんじゃ遊歩道を歩くのは大変だから、これを履いて行きなさいよ」って、古いゴム系のビジネスシューズみたいなのを貸してくれたのね。
うん、明らかにおかしな格好だけど、一日歩くなら絶対にこっちの方がいいもん。
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「土産物屋は少しだけあるけど、それ以外にはお店も何もないから、食べるものと飲み物を隣の商店で買っていく方がいいよ」って言われたので、田舎にはお馴染みな感じの食料品から日用品まで売ってる超ちっちゃい商店でパンと水を購入して出発したのは10時。
国道を少し歩いてから湖側の内陸へ入って、畑の中をノンビリ歩く。

んむ、こんなにノンビリする時間がくるなんて、旅の最初の時には想像すらしてなかったもんね。
ひたすらペダルを回す旅ばっかりだから。
もちろんそれが目的だしポイントポイントでの観光もしてるから、その旅のスタイルを変えるつもりは無いんだけど、変わらざるを得なかったこの旅だって楽しいもんだなぁ。
結局の所、旅の楽しみ方は無数にあるってのを、あらためて実感してるってことかもw
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わずか2kmほどを50分も掛けて歩くというあり得ないペースで贅沢な時間を実感しながら、国道から湖へ入る道へ到達。
9月というのに相変わらず暑すぎる今年の北海道は、やっぱり異常。
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半島の根本に到着すると、確かに土産物屋とかライダーハウスとかキャンプ場があるね。
とはいえ、9月の平日だから、賑わってはないけどw
半島へ突入する前に軽く腹ごしらえを。
入っちゃうと、本当に何も無さそうだから。
「いももち」を揚げてもらいながら、お店のおばちゃんと話す。
大体、「芋団子」の場合は塩を掛けて食うと思うんだけど、ここのは砂糖醤油を塗るみたい。
ボリュームもあって、とっても美味しいよ。
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ようやく屈斜路湖を目にすることが出来た。
ライダーハウスの裏手がすぐに湖なんだけど、木が生えてるから見通しは良くなかったのよね。
うん、空の青さと雲の美しさが、湖によく映える。
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砂浜からはカヌーを漕ぎ始める人たちが。
いいなぁ、やってみたいねぇ。
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半島へ渡る一番細い部分には、最初の露天風呂があるのね。
とはいえ、あまりにもあっけらかんとした場所にあるので、さすがにここへ入る勇気はは無いかなw
足を浸けてみると、適度な湯温だったけど。
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いよいよ和琴半島へ突入。まず最初に、神社へお詣りしてから。
んで、外周に設置された遊歩道を、時計回りで歩くことに。
うん・・・確かにサンダルじゃなくて良かったって思うくらい、適度に険しいけどw
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森の間から見える湖面が、奇跡のような美しさを見せたのでパシャリ。
ほら、むちゃむちゃ綺麗に雲が写り込んでるでしょ。
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その写真を見て、北見Pが「美幌峠から見る屈斜路湖も美しい」と言い出す。
くっそぉ・・・どうやって行くって言うんだよwwwww
本当にヒッチハイクをしようかと考えちゃうぜwwwww

確かに美しい湖を、どこかの峠から見た記憶があるんだよ、15年ほど前に。
でも、それが美幌峠かどうか覚えてないなぁ・・・。
(今調べたら、1996年9月15日に美幌峠で撮った写真があったw)





●和琴半島の先で見付けた秘湯

鬱蒼とした遊歩道を歩く。
整備されてるから歩きやすいけど、けっこうアップダウンもあるし、そもそもそれほど観光客が来るわけでも無さそうだから枯れ葉などもたくさんあるのよね。
ふと足元を見ると、蛇が歩いてて焦ったwwwww
田舎の子なのに恐がりですw

あ、そうそう。
和琴半島には北海道でも数少ないミンミンゼミが居るらしいのよ。
確かにミンミンゼミが鳴いてる。
wikiにもミンミンゼミの北限って書かれてるけど、そもそも北海道にはほとんど生息しないらしいよ。
ただ和琴半島は温泉が湧く関係で、生息できる気温をキープできたってことみたい。


半島をグルッと回って、ちょうど先端に着いた頃、木々が途切れて下る階段が現れる。
んで、そこには展望台があるのよ。
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そこから見える湖と、そこを囲む外輪山の原始林と、広がる空と雲のバランス感に息を呑んだ。
うん、美しい景色ってのは今回の旅でもたくさん見てるけど、何て言うんだろ・・・森を抜けてこれが広がってたって言うシチュエーションが、気持ちよさを加速させてるんだと思うんだよね。
この優しい屈斜路湖の湖面も。
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しかし・・・この辺りは異様に硫黄臭い。
それもそのはず、足元や横を見てみると、温泉が湧いて黙々と白煙が上がってるもの。
それどころか、シュウシュウボコボコと温泉の湧く音が聞こえまくってくる。
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特に足元のコレ、何だか露天風呂みたいな岩の囲いまで出来てるように見える。
まさか・・・あそこの温泉へ入れるのか・・・?
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ちょうど足元の湖面にカヌーがす~っとやってきたので、「その辺りって熱いっすかああああああ?!」って叫んで聞いてみた。
「そこからちょっと先へ行ったところに、露天風呂へ下りれる所があるよおおおおおおお!」っていう答えに、もちろんテンションが上がったよ!
アレに入れるの???!!!!
だったら絶対に入りたい!!!!!


しかし・・・再び森となった遊歩道には、そんな湖面へ下りる方向の道なんて見あたらない。
う~ん、この道沿いではないのかなぁ・・・。
歩くこと数分、湖面側に謎の「ベンチ」が見える。
鬱蒼とした藪の下の方に、コンクリで出来たベンチが見える・・・ような気がする。
なんだ・・・あれ・・・?
あそこにベンチがあるって言うことは、何らかの方法であそこへ降りる手段があるって事か・・・?
それともやはり、湖面からカヌーで接近するしかないんだろうか・・・?

そこから100mほど進んだ先に、獣道っぽく「何とか道になってる気がする」程度に湖面側へ下る箇所が見える。
これか・・・?
この道は歩けるのか・・・?
ほら・・・こんな笹だらけの獣道を。
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とりあえず行ってみるか・・・という気持ちで進むと、確かに下ってるし、確かに手前へ戻ってる。
そして、例の「謎のベンチ」へ辿り着いたとき、足元には信じがたい物があった・・・。
これは・・・さっきのとは違うけど、確かに温泉じゃないか・・・。
湯気も上がってるし・・・。
しかし・・・これって単に湖の端っこを岩で囲んだだけだよね・・・。
すっげぇ・・・・・・・・・!
なんだコレ?!
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物凄くテンションが上がったものの、湖畔へ降りるにはあと2m程度の高さを飛び降りるしかない・・・?
飛び降りれない高さではないんだけど、足元が不安定すぎる上に、上がって来れなくなる寂しさもあるしw
周りを見渡すと・・・嘘だろ・・・wwwww
木にロープが括り付けられて、温泉まで垂れ下がってるwwwww
アンチャーテッドかよwwwww
ホント、変な笑い声が漏れたよwwwww
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ロープにつかまりながら温泉まで下りて、湯を触ってみる。
んむ!ちょうどいい湯温だ!
入るぞ!
この平日の真っ昼間12時に、野外でフルチンになるというなかなかあり得ないシチューションに大興奮しながら、とにかく素っ裸になるw
脱ぎ散らかしたパンツが写ってる、温泉側からロープを見上げた写真がこれwwwww
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ちなみに場所的にはこの辺りです。
先端より少し南西側、この後に訪れる共同浴場よりは北側。
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ちょうどこの動画が、上から眺めたところ。
周りの雰囲気や、湖面の近さ(というか一体感)が少しは伝わるかしら。




しかし、このワクワク感はいったい何なんだ?
さっきも書いたように、真っ昼間に野外で素っ裸になっているシチュエーションってのはもちろんだし、クララが言ってくれたように「秘密基地っぽい温泉」というシチュエーションが、このワクワク感を助長してるのかも。
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湯に浸かると、こんな視線になる。
完全に湖と一体化した気分になる。
ちょっとブレちゃってるけどw
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まさに手を伸ばせば湖。
そう、昨晩入ったコタン温泉だってこんなだったかもしれないけど、夜だから何も見えなかったし、何よりも整備された綺麗な場所だった。
ここは「湖のそばにある」じゃなくて「湖の一部を岩で囲んだだけ」。
もう一度言う。
「湖の一部を岩で囲んだだけ」
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温泉は湖底から湧いてるわけじゃなくて、横の岩の辺りから湧いてきてる。
それをこの岩の囲いで溜めている訳ね。
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いやぁ・・・たまんないなぁ・・・。
何度も何度も繰り返すけど、贅沢すぎてニヤニヤするしかないw
釣りをする漁師のボートが少し沖を走ると、その波が温泉へ流れ込んでくるシチュエーションとかもね。
いつまでもずっと入っていたくなる。
iPhoneを握りしめて、みんなに返信したりしながらずっと浸かってたwwwww
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あ、響ちゃんは上から眺めてただけです。
早く入ってくればいいのにw
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by boil-achilles | 2012-11-18 22:35 | チャリンコ | Comments(0)